鎖国時代、唯一外交を行っていた地、長崎。九州の西部に位置する。 異国情緒あふれる雰囲気は、多くの観光客を魅了する。県を象徴するテーマパークである「ハウステンボス」をはじめ、世界遺産に登録された「旧グラバー住宅」など多くの人気観光スポットも。 異国を感じる長崎グルメも楽しみたい。 多くの観光地もさながら、全国的に名高い「雲仙温泉」等温泉地も魅力的だ。
おすすめ温泉 ご当地グルメ 定番のお土産 長崎県の名産・特産

ハウステンボスは、日本一広大な敷地を持ち、17世紀のオランダの街並みをモチーフにした、テーマパーク。一番のみどころは、街のお城や、四季折々の花々がライトアップされた、「日本一のイルミネーション」。レストラン、ショップ、アミューズメント、ホテル、美術館など施設も豊富でいろんな楽しみ方ができる。

日本新三大夜景のひとつ、稲佐山。そこから眺める夜景は、「1,000万ドルの夜景」と例えられる程美しい。展望台も、床にちりばめられた照明により、ロマンチックな雰囲気。夜景だけでなく、晴れた日の昼間には、長崎市街地はもちろんのこと、雲仙、天草、五島列島まで眺めることができる。

200年続いた鎖国時代、日本で唯一外交が許された門、出島。和と洋が入り混じった、当時の文化を感じることができる。オランダ商館員の住居や貿易品を保管する蔵、日本人役人の詰所などが復元されたその街並みで異世界の雰囲気を味わって。現在、復元作業が進み、より当時の出島が体感できるようになっている。
雲仙温泉は、長崎県の島原半島に位置する雲仙市にある、キリシタン殉教悲史の舞台で世界的に有名な温泉。日本で初めて温泉保養地として国立公園に指定された。その泉質は珍しい硫黄を含んだ強い酸性泉。硫黄泉は殺菌効果があり、「生活習慣病の湯」といわる。雲仙温泉街は噴気帯「雲仙地獄」を囲むように存在し、その地獄内に遊歩道が整備されている。
小浜温泉は、長崎県雲仙市内の海岸線の大通り沿いに20軒近くの宿が建ち並び、賑やかな温泉街を形成している。源泉105度と高い温泉温度と、一日に15,000トンの豊富な湯量が特徴的で『湧出量×湯温』で求められる放熱量が日本一といわれている。泉質は「温まりの湯」と呼ばれる塩化物泉。
長崎県の南東部の島原半島に位置する島原市にある温泉地。有明海に面し、熊本方面にアクセスする島原外港近くに島原温泉の宿泊施設が集まっている。泉質は「美肌の湯」「清涼の湯」と呼ばれる炭酸水素塩泉。
長崎ちゃんぽんは長崎市発祥。福建省の福建料理をベースにしているという。長崎県内には多くのちゃんぽん屋が軒を連ねている。長崎のちゃんぽんは太い麺と具材の多さが特徴。小浜市では独自にアレンジされた特産のイワシでダシをとったまろやかなスープを味わうことができる。
皿うどんは長崎の郷土料理。料理名に「うどん」とあるが、長崎では一般的に中華料理のかた焼きそばのようなパリパリの麺を使用する。長崎ではウスターソースをその上からかけて食べるのが一般的。
卓袱料理とは、中国料理や西欧料理が日本化した宴会料理と、長崎らしい郷土料理。和食、中華、洋食が調和しあっていることから和華蘭料理ともいわれる。大皿に盛られたコース料理を、円卓を囲みながらみんなで味わうというもの。現在は長崎で結婚披露宴などに登場するものだが、ランチタイムに軽めに味わえる店もあるので探してみて。
佐世保バーガーとは、長崎佐世保市のご当地バーガーである。佐世保バーガーには認定制度があり、①長崎県の佐世保市で提供されること②手作りのバーガーであること、の条件を満たしたものをいう。終戦以降の占領期に、米軍にハンバーガーのレシピを教わったことが起源といわれている。
レモンステーキは、普通のステーキとはやや違う。お肉は薄切り肉で、レア状態にレモン果汁ソースをかけたステーキである。アメリカ海軍の影響でステーキが流行したが、それを日本人の口に合うように改良し、完成した。佐世保グルメとしていま人気急上昇中とささやかれている。
長崎のお土産といえば、カステラ。鎖国時代、長崎は日本初の海外貿易港として知られており、当時交流のあったポルトガル人によって伝えられたといわれている。現在は、当時のままのカステラだけではなく、カステラ巻き、人形焼など様々な作り方で親しまれている。
長崎県の郷土料理、卓袱料理の中の一品、東坡肉(とんぽうろう)をもっと手軽に、と作られたのが長崎角煮まんじゅうだ。岩崎本舗の角煮まんじゅうが元祖で、人気がある。
九十九島せんべいは佐世保市の銘菓である。その形は縁起物であるウミガメの甲羅にヒントを得ており、ちりばめられたピーナッツは九十九島の大小の島影を表現している。10年連続でモンドセレクションを受賞している、お墨付きのおいしさ。
ぽるとは、長崎県の銘菓。柚子風味の羊羹を、そぼろがついたソフトなクッキーでサンドし、まわりにグラニュー糖をまぶしたもの。和菓子と洋菓子のコラボレーションをぜひ味わってみて。
茂木一まる香本家の一〇香は今話題の長崎銘菓。見た目はお饅頭なのだが、中が空洞になっている。焼く前は餡を入れているのに焼きあがったら空洞になってしまう、不思議なお菓子である。
出島ばらいろは、「全国和牛能力共進会」で日本一の称号を手にしたことがある。バラの花の色のような鮮やかな赤色であることよりこの名前が付けられた。赤肉と霜降りのバランスを追求した肉質で、さっぱりとした口どけだが、しっかりとと味わえる。
長崎の夏は比較的涼しく、冬は比較的暖かい恵まれた自然環境の中で飼育された長崎和牛。肉のうまみをもつ赤肉と、まろやかな味わいの脂身のバランスが絶妙。牛肉には動脈硬化の予防や悪玉コレステロール値を下げるオレイン酸、脳を活性化するトリプトファン、筋肉をするロイシン、脂肪燃焼を促進させるカルニチン等が多く含まれる。
壱岐で生まれ、壱岐で育てられた壱岐牛は、幻の黒毛和牛といわれている。海のミネラル分を含んだ牧草を食べて育った牛は、脂に甘みがあって肉質もよく、さっぱりとしていて高い評価を得ている。
紅葉豚は雲仙産麗の開拓地で育てられている。雲仙は紅葉が有名で、そこから名づけられた。豚特有の臭みがなく、脂身が甘く感じられる。柔らかい肉質とキメの細やかさが人気を集めている。
あかね豚は、普賢岳のふもとでのびのびと育った。雲仙岳に永年かけて浸透した地下水と、新鮮なとうもろこしに、お米をブレンドしたオリジナルの飼料で育てられた、とても柔らかくジューシーな味わい。
安心・安全・高品質・味全てをこだわりぬいた究極の豚。市場に出回らない希少なお肉。なんと悪玉菌保有数はマグロの刺身以下で、長崎芳寿豚の刺身として提供されるお店もある。
長崎県の雲仙岳の裾野の豊かな自然環境中で育てられた鶏。乳酸菌を与えて育てた雲仙しまばら鶏は、アミノ酸の呈するうまみが1.5倍。反対に、苦みを呈するアミノ酸はやや少ないため、呈味性が向上していると考えられるそう。
感味豊かな香ばしさと柔らかい肉の歯触りのバランスがいい鶏。一般の鶏より飼育日数が長く、のびのびとした環境で健康的に育てられている。
長崎市や諫早市で製造されている長崎の伝統工芸。江戸時代に、貿易を許されていた頃伝えられたといわれている。赤道付近に生息するウミガメの一種、タイマイの背甲と爪、腹甲を巧みに加工、細工したもの。当時は江戸時代の職人によって櫛や箸に仕上げられた。
三川内焼は、長崎県佐世保市で生産される。16世紀末の豊臣秀吉により朝鮮出兵に参加していた土地の支配者が、朝鮮から連れ帰った陶芸に釜を焼かせたのが起こり。香炉、酒器、花器、茶器などが作られる。
長崎は日本で一番かまぼこ屋が多い県で、かまぼこへの年間消費金額も全国1位という「かまぼこ県」。味も美味しいが、弾力が強い食感もいい。
五島手延べうどんは、日本三大うどんの一つに数えられる。コシが強く、のどごしの良さが特徴。つぐつたぎる鍋からうどんをすくい、生卵か焼きあごのダシにつけて食べる「地獄炊き」が定番。
長崎のびわの生産量は日本一。酸味が少なく食味のよい「茂木」「長崎甘香」の品種に加え、大玉で食べ応えのある新品種「涼風」「陽玉」があり、「長崎びわ」はその総称である。
江戸時代末期にオランダ人によって長崎に持ち込まれたのが、日本でのいちご生産の始まりであるといわれている。長崎の温暖な気候はいちごの生産に適しており、「ゆめのか」などの品種が栽培されている。
長崎県は、北海道に次いで第二位のばれいしょの生産地。じゃがいもの生育適温といわれているのが10度~23度だが、その時期が年に2回あるため、春と秋の二期作で作られている。
長崎県はアジの水揚げ量日本一の県。長崎市ではごんあじや野母んあじ、松浦市では旬アジなどが水揚げされる。餌が豊富で流れの速い五島灘や対馬海流などで育ったアジは、身がきゅっと締まっていて脂のたっぷりのった味はとても美味しい。
「ガネ」はカニの島原なまりで地元の人はそう呼ぶ。夏は7月~9月にオスのガネが、冬は11月~4月に卵を持ったメスのガネが美味しい。一般的には塩ゆでで食べられることが多い。
長崎県のカキは、焼いてもプリッとしているのが特徴。小長井牡蠣は大きなサイズで、身入り、味ともに抜群のおいしさ。九十九島かきは栄養たっぷりの海がはぐくんだ小粒で濃厚な味わい。
長崎の人はイサキのことを「いっさき」と呼び、初夏の訪れを知らせる季節の魚として親しんでいる。長崎県上五島小値賀にはブランドイサキの「値賀咲」があり、上質の肉質に定評がある。
長崎県のトラフグの養殖は全国生産量の5割以上を占めて日本一である。細かい審査を合格した生産者により育てられたトラフグの品質は抜群。毎年の品評会で肉質の向上を心がけている。
長崎県壱岐と言えば麦焼酎発祥の地とされている。上品な甘さがあり、芳醇でふくよか、そして後口は酸で爽やかに切れる味わい。
代表銘柄の「福鶴」は、幸福と繁栄の願いが込められている。平戸島の最高峰安満岳の湧水を使用しており、ミネラルが豊富な良質の天然水で、独特のトロミ感を感じさせる。
米の旨味をしっかりのせて甘さとして押し出すため、あらゆる料理とバランスすると県外での人気が高まっている。
ビール発祥の地長崎で生まれた地ビール。グラバー・出島・ウォーカーの3種類の味が楽しめる。
県名 | 長崎県 |
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人口 | 1,328,000人 |
面積 | 4,13km2 |
県の木 | ツバキ |
県の花 | 雲仙ツツジ |
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